ケアーからキュアーへ | 日本不整脈外科研究会

日本医科大学 心臓血管外科は大正13年7月に日本医科大学 付属飯田橋病院に開設された外科学教室に源流を持つ、92年間の伝統を誇る外科学教室です。最初の心臓血管手術を1964年12月に行っており、50年間の歴史があります。この間、およそ8000例以上の心臓血管外科手術を行ってきました(2014年現在)。

冠動脈バイパス術は両側内胸動脈グラフトを積極的に使用し、人工心肺を使用せずに心拍動下冠動脈バイパス術(オフポンプ冠動脈バイパス術)を基本手技として行っております。定時手術だけでなく緊急冠動脈バイパス手術を、当院集中治療室や近隣病院の循環器内科より365日24時間体制で受け入れ、その成績は高く評価されております。
弁膜症手術に対する外科治療では、弁形成術を積極的に行っており、その実績は高く認められています。心臓超音波検査専門医と綿密なディスカッションを術前、術中、術後に行い、手術の質を上げる努力をしています。さらに、心房細動や心室頻拍など不整脈外科に対する外科治療は日本だけでなく、世界で認められており、全国から多くの患者さんを受け入れております。
心房細動手術と弁形成術を組み合わせて行うことで、ワーファリンを服用しない術後を目指しています。重症心不全に対する治療は、植え込み型人工心臓の長期管理を目指して、循環器内科医、心臓リハビリテーション室と協力して行っています。
大動脈疾患に対しては、放射線科と協力してハイブリッド治療を行うことで、胸部・腹部大動脈瘤手術や急性大動脈解離に対する外科治療も積極的に行っています。心臓血管外科医と集中治療医、放射線科医がお互いの治療法を尊重しながらディスカッションすることで、患者さんの病態に即した術式の選択(内科的治療、開胸・開腹手術、カテーテルによるステントグラフト内挿術)が可能になっています。末梢血管外科手術に対しては、放射線科、循環器内科・再生医療グループと協力して、ハイブリッド治療を積極的に行い、distal bypassを含めた加療を行っております。さらに下肢静脈瘤に対しては専門外来を有し、重症例に対しても手術を行っております。近隣のクリニックより多くの患者さんのご紹介を受けております。
小児循環器疾患に対しては、小児科と強力なタッグを組み、麻酔科と協力しながら、最適な時期に最適な手術を選択することを考えながら日々の治療を行っています。

日本医科大学 心臓血管外科では、心臓血管外科だけでなく、循環器内科、集中治療室、小児科、放射線科、高度救急救命センター、麻酔科、外科系集中治療室、看護部、臨床工学室、リハビリテーション室と協力して力強い"ハート チーム"を結成することをモットーとしています。常に緊密なディスカッションを重ねて、手術適応、手術方法、術後管理に至るまで最高の医療を提供するべく努力しています。
外科医にとって最も重要なものは手術です。確固たる科学的根拠に基づいた治療戦略と確実な手術手技を心がけています。さらに、透析症例、重症心不全症例、緊急症例など、軽症例だけでなく、すべての症例に対して365日、24時間体制で手術できる環境を整えています。
我々、日本医科大学 心臓血管外科は半世紀に亘る伝統を引き継ぎ、最新の知識や将来を見据えた研究から、さらに奥深い外科治療へと改良しながら、将来の若き心臓血管外科医にそれを伝授してゆきたいと思っています。そして、常に患者さん・ご家族のそばに寄り添い、人としてお互いに尊重し合える信頼関係を築いて行きたいと考えています。

PAGE TOP