ケアーからキュアーへ | 日本不整脈外科研究会

心臓外科手術後の心臓リハビリテーションについて

当院では、心臓手術後の心臓リハビリテーションを積極的に行っています。

心臓手術後の患者さんにとって大切なことは、ベッドの上で安静にしていることではありません。手術後の過度な安静は、さまざまな合併症の発生に繋がることが分かっています。血圧や脈拍をモニタリングしながら、一定の基準を満たす安定した状態であれば、術後翌日から心臓リハビリテーションを開始します。集中治療室にて理学療法士や看護師の協力の元、ベッドの端に腰を掛けたり、起立して足踏みするところから始まります。その後、一般病棟ではステップアップの基準に従って歩行、階段歩行、自転車エルゴメーターなどに運動強度を増やしていきます。

リハビリテーション風景1

手術後の心臓リハビリテーションは、手術前の身体機能を早く取り戻すことだけでなく、運動時に疲れにくくなったり、血圧やコレステロール値を改善させたり、術後のストレスによる不安定な精神状態を改善させることが分かっています。また、冠動脈バイパス術後においては、手術後の心機能を改善し、さらにはグラフトの開存率を改善させるという報告もあります。

術直後から心臓リハビリテーションを行うことで、早期退院を目指しています。患者さんによっては、退院後に外来でのリハビリテーションも可能です。

術後の心臓リハビリテーションは、我々心臓血管外科医だけでなく、循環器内科医、理学療法士、臨床検査技師、栄養士、心臓リハビリテーション専従の看護師、集中治療室の看護師、一般病棟の看護師を含む多職種にわたるリハビリテーションチーム体制にて行っております。緊密に連絡を取ることで画一的なリハビリテーションプログラムを組むのではなく、個々の患者さんに応じたプログラムを作成します。手術を受けた患者さんが、退院後の生活にスムーズに移行できるよう、自宅での運動療法や退院後の栄養、食事の注意点などについても専門のスタッフがお話しいたします。

リハビリテーションチーム

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